概要
どぐら氏が視聴者の質問に答える形で、遅らせグラップ・詐欺飛び・地上戦の3つを「なぜ成立するのか」という原理から解説しています。特に、投げ抜けの猶予が投げの持続より後ろまで伸びているという仕様、そして詐欺飛びが「ジャンプ攻撃の持続を重ねつつ、相手の無敵技の発生前に着地してガードが間に合う」という原理で成立していることが、言葉ではなく仕組みとして説明されます。発売直後の投稿ですが、いずれも仕様に立脚した内容です。
内容
扱われている主なテーマ
- 投げ抜け入力の猶予が投げの持続より後ろまで残っている仕様
- その後ろ側の猶予を使って打撃と投げの両方に対応する遅らせグラップ
- 遅らせグラップの弱点
- 詐欺飛びが成立する原理と、着地硬直との関係
- 「5F詐欺」「6F詐欺」という言い方の意味
- 詐欺飛びのレシピの調べ方
- その場受け身と後方受け身のフレームが同じであること
- 詐欺飛びとパリィの関係
- シミーと「原人狩り」のリスク比較
- 地上戦で技を振る/振られる基準と、そこから組み立てる読み合い
具体手順
抽出できた範囲:動画内で説明された原理と手順を、章立てに沿って記載します。フレーム数について話者自身が「ちょっと怪しい」と断っている箇所は、その旨も含めて記載します。
① 遅らせグラップの仕組み(0:00-)
- 投げ抜け(グラップ)を押すと、その持続部分は3F。
- しかし、その持続と相手の投げの持続が噛み合わないと抜けられない、という仕組みではない。投げの持続の後ろに、まだ投げ抜けが成立するフレームが10F ほど存在する(話者は「10と仮定するんですけど」「全体で言うと7フレか、ごめんちょっと怪しい」と、数値については断りを入れています)。
- つまり、相手の投げが発生した後にも、投げ抜けが間に合うフレームが残っている。
- この後ろ側の猶予を利用するのが遅らせグラップ。
② 遅らせグラップの実行と効果
- 最速で投げ抜けを押すと、こちらの持続と相手の投げの持続がちょうど噛み合う程度。そこから明らかに遅らせて押す。
- 相手が投げてきた場合:後半の猶予で投げ抜けが成立する。
- 相手が打撃(中Pなど)を出してきた場合:中Pをガードするタイミングより遅く投げ抜けを押しているため、ガードが間に合う。
- 結果として、投げと打撃の二択を両方回避できる。上手いプレイヤーに投げ/打撃の二択が通らないのは、これをやっているため。
③ 遅らせグラップの弱点
- 「遅らせグラップだけしていればいい」とはならない。
- このゲームのグラップは必ず漏れる(投げ抜けの動作が出てしまう)。したがって読まれると痛い反撃をもらう。ここは読み合いになる。
④ 詐欺飛びが成立する原理(4:28-)
- 詐欺飛びは特定の状況で、成立するフレームで飛べば普通に成立する。
- 原理:ジャンプ攻撃の持続を相手の起き上がりに重ねる。ジャンプ攻撃の数フレーム後にはもう着地しているため、相手の無敵技が発生するまでに着地してガードが間に合う。
- 逆に、飛ぶ位置が高すぎると着地が間に合わず、着地硬直中に相手の技が確定してしまう。
⑤「5F詐欺」「6F詐欺」の意味
- 言葉は難しそうだが、5フレームの技まで詐欺れる詐欺飛び/6フレームの技まで詐欺れる詐欺飛び、というだけの意味。
⑥ 詐欺飛びのレシピの調べ方
- フレームメーターを見れば調べられる。
- 一番簡単なのは、相手キャラをガイルにして試すこと。ガイルのサマーソルトキックが、相手の起き上がりに出る切り返し技として現状もっとも発生が早いため。
- ガイル相手に成立していれば、その詐欺飛びは成立していると判断できる。
- ただし6F詐欺の場合、ガイルのサマーソルトキックは食らってしまう。
⑦ 受け身のフレーム
- 相手の起き上がりに重ねるのは目視になるが、その場受け身と後方受け身は同じフレーム(+29F)。
- したがってタイミングは一定で、覚えてしまえばよい。
⑧ 詐欺飛びとパリィ
- 詐欺飛びの弱点、読み負ける相手はパリィ。
- ただし今作では、5F詐欺はジャストパリィを取られても −2F にしかならない。不利フレームは背負うが、確定反撃はない。
- そのため、5F詐欺は成立する場面では非常に強く、「やり得」「一番強い」とまで言われています。ただし成立する状況は限定される。
⑨ シミーと「原人狩り」(7:40 手前)
- 「原人狩り」(相手の起き上がりに早めに飛び込む攻め)にはリスクがある。相手が何もせずガン待ちしていると対空されてしまう。
- 一方シミーは、相手が暴れていてもガードできるのが利点。
- ただしシミーだけをやっていればよいわけでもなく、シミーにも択がある。シミーと見せて飛ぶ、シミーと見せて下段で暴れる、など。シミーもじゃんけんの複合択のようなもの。
⑩ 地上戦:技を振る基準(7:40-)
- そもそも人が牽制を振るのは「技が届くと思うから」「相手にガード以上させられそうだから」。極端に遠い距離では誰も技を振らない。
- では相手は何を見て技を振ってくるか。圧倒的に、こちらの前歩きを見たとき。近づかせたくないので牽制で追い払おうとする。
⑪ 地上戦:そこから組み立てる読み合い
- 相手の技の間合いを覚えたうえで、近づくふりをして空振りさせ、それを刈り取る(差し返し)。
- ただし、うろうろしていると「差し返しを狙っているな」と読まれる。そうなったら近づいて投げに行ける。
- 相手がそれを嫌って下がると、今度は下段が刺さる。
- 整理すると、相手の側には「牽制で触れたい → 様子見されると差し返されるリスクがある → 黙っていると距離を詰められて最終的に投げられる」という循環がある。中距離が最も分かりやすく、皆がうろうろしているのはこの読み合いのため。
⑫ 地上戦:下がり方のテクニック
- 下がるときは細かく下がる。間合いを調節したいので前後に移動することになるが、細かく刻んで下段ガードを入れると、下段をガードできる率が増える。
- 上級者の地上戦が上手いのはこの駆け引きが上手いから。上手い人とやると技が長く感じるし、わざと届かないように振ってくる。
⑬ 地上戦:ガン待ちの限界と飛び
- 技を振らずに我慢し続けても、下がっているうちに画面端に連れて行かれる。
- 地上戦の読み合いを全て破壊できる選択肢が飛び。
元動画・記事
- どぐら 生駒デビル「ちょっぴり上級者向けのテクニック、全部教えます。遅らせグラップ・詐欺飛び・地上戦の考え方を解説」(2023-06-23 投稿、約11分)
- 概要欄の目次:0:00 遅らせグラップの攻防/4:28 詐欺飛びについて/7:40 差し合い・地上戦の考え方
メモ
- 検証の有無:判定できない。ゲーム画面で実演しながらの解説であり、示された内容が画面上で成立していることは確認できます。一方、投げ抜けの後ろ猶予について話者自身が「今回10」「あでも全体で言うと7フレか、いやごめんちょっと怪しい」と断っており、実測に基づく数値ではありません。その場受け身・後方受け身の +29F、5F詐欺のジャストパリィ時 −2F といった数値は、フレームメーターの表示を根拠として提示されていますが、計測手順は示されていません。
- 対象バージョン:記載なし。投稿日は 2023-06-23。発売(2023-06-02)直後にあたります。その後のアップデートで仕様が変わっている可能性が特に高い記事です。 投げ抜けの受付猶予、受け身のフレーム、詐欺飛びの成立条件、ジャストパリィ時の硬直差は、いずれも調整対象になり得ます。特に「ガイルのサマーソルトキックが最速の切り返し技」という前提は、その後追加されたキャラも含めて確認し直す必要があります。原理の説明(投げ抜け猶予の後ろ側を使う/着地してガードが間に合うから詐欺飛びが成立する)は、仕様変更の告知がない限り継続していると考えられます。
- 🔎 公式のバトル変更リストとの突き合わせ(2026-08-27 時点)
- Year4(2026-08-03)では、全ファイター共通のバトルシステム調整は入っていません。公式の方針文に「尚、今回はバトルシステムの調整や全体に関わる大きな修正は無く、キャラクター個別のバトル調整と不具合修正のみとなります。」とあり、「全ファイター共通」の項目はドライブリバーサルの不具合修正1件のみでした(「相手のドライブリバーサルの暗転中に後ろ入力を行った際、それまでのコマンド入力やボタン入力が打ち消されないように修正しました。」)。
- この記事の投稿日(2023-06-23)より後に、公式が「全ファイター共通」として変更を入れている項目は次のとおりです。
- 投げ抜け:2023-08-08/202506 Ver.(大型アップデート)/2026-05-28
- 受け身:2024-06-26/202506 Ver.(大型アップデート)
- 上記の項目については、記事中の数値や挙動をそのまま現在の値として扱わないでください。 必要なら該当日の原文を変更リストで確認してください。
- キャラ依存かどうか:全キャラ共通。ガイルのサマーソルトキックが、詐欺飛びのレシピを調べる際の基準として出てきますが、これは「もっとも発生の早い切り返し技を持つキャラで試す」という手順の説明であり、仕組み自体は全キャラ共通です。
- 用語集にある語:投げ抜け/詐欺飛び/詐欺重ね/重ね/持続/発生/フレーム/シミー/差し合い/差し返し/下段/立ち回り/画面端/暴れ/対空/択/受け身/ジャストパリィ/ドライブパリィ/無敵技/崩し/置き/グラップ(投げ抜けの俗称)/牽制/確定反撃/不利フレーム/着地硬直。用語集の語のかなりの部分をこの1本で網羅しています。着地硬直 は、詐欺飛びの原理を説明するのに必須の語です。
- 用語集に無い語:遅らせグラップ/原人狩り/レシピ(詐欺飛びの成立条件の呼び方)/5F詐欺・6F詐欺/フレームメーター/その場受け身/後方受け身/ガン待ち/様子見。このうち 遅らせグラップ は記事の3分の1を占める中心概念で、用語集に無いのは不足だと思われます。原人狩り(相手の起き上がりに早めに飛び込む攻め)と レシピ(詐欺飛びなどの成立条件を指す言い方)は、知らないと解説が読めない種類の隠語で、追加候補として特に推せます。様子見/ガン待ち は地上戦の説明で頻出します。
- 用語集との関係で気になった点:用語集には「詐欺飛び」と「詐欺重ね」があります。この動画では「詐欺飛び」しか使われておらず、また「5F詐欺」のように略した形で頻出します。略称からも引けると親切です。
- 確定できなかった点:
- 投げ抜けの後ろ猶予のフレーム数。話者自身が確定していません(10F 前後、あるいは全体7F という言い方が混在)。
- 「原人狩り」の定義が動画内で明示されておらず、文脈から「相手の起き上がりに早めに飛び込む攻め」と読み取っていますが、確実ではありません。
- 自動生成字幕が「趣味」「市民」を シミー、「錆止め」「先飛び」を 詐欺飛び、「県勢」を 牽制、「ガイドのジャクソン/ジャック様ソルト」を ガイルのサマーソルトキックと誤認識しており、いずれも文脈から読み替えています。
- 「今回電波ないです」という部分は、文脈から「今作は(詐欺飛びに対するパリィの)確定反撃はない」と読めますが、確定できませんでした。
- 判断に迷った点:発売直後の投稿であり、数値がその後変わっている可能性が非常に高い点で採用を迷いました。ただし、このページの主題である「仕組み・理屈」の説明として質が高く、特に詐欺飛びの成立原理と投げ抜け猶予の考え方はバージョンに依存しないため、対象バージョンの注意を明記したうえで採用しました。